2021年2月5日金曜日

森町林業コンセプトブック完成

「森町の森の未来コンセプトブック2021」が完成しました。

この冊子は、これからの林業・林産業の可能性について、地元に限らずこれから森町に関わりを持つかもしれない人々に向けて、希望や期待を発信しよう、という思いから生まれました。このブログで紹介してきた1年間の取材を通して森部が実感した、森町の可能性を視覚的に表現師というコンセプトで編集されています。
ここでは、コンセプトブックに掲載されている写真の内容を紹介します。

表紙は、森部からのメッセージを
ストレートに表現しています。


森町上空からの航空写真。
撮影時期は確認できていませんが、
山と畑と海のある、
豊かな土地のイメージを伝えています。


石井木材さんが担当している現場です。林業組合からの依頼を受け、皆伐の作業を行っていました。チェーンソーで木を倒す瞬間の写真ですが、木の根元の人の姿が分かりますか?



日影舘建設さんが担当している現場です。2016年(平成28年)の台風10号の被害を受けた風倒木の処分と植樹を行っています。


現場
自然災害による破壊の跡を人の力で整備して、再生の準備を整えているところです。


植樹
皆伐の後には、苗木が植えられます。これからまた50年、大事に育てていくことで自然を守り、資源を生み出すことができるのです。


苗木
スギの苗木は別の場所で育てられています。草のように刈ったその場所から生えてくるわけではないのです。

(株)北駒さんが担当する現場
こちらは天然林。

天然林には、様々な樹種が育っています。
薪や原木、チップが主な用途です。これだけの木があったら、何か新しいものづくりにも使いたいですね。



日影館建設さんの現場
玉切り



重機を使って丸太を移動。



一旦積み上げられ、太さによって分類し、記号を振っておっきます。


重機の利用で、玉切りも自動化。



北駒さんの現場でも重機が活躍
まるで人間の手で掴んでいるかのように、手際良く倒された木を運んでいきます。



社長の山口さん自ら伐採の実演


石井木材さんの現場では、木材の搬出にも重機が用いられていました。



製材会社にはどんな仕事があるのでしょうか?


木取り
この施設では、丸太の断面から最適な


乾燥・保管



製材
工場の中では、工程によって様々な加工機械が作動していました。


加工
板材の大きさと厚さを整えています。


加工
柱に使われる角材の向きを確認しながら、加工していきます。


CAD



(有)三上製材所
下の写真で紹介している冨樫さん設計の住宅に使われる木材は、その住宅の敷地に生えていたもので、ここに運ばれて製材されていました。

冨樫さんがデザインしている住宅の建築現場


完成した住宅。



屋内にもふんだんに木が使われています。


高田さんが設計した住宅
CADで設計され、CGで確認。


屋内もCGでシミュレーション


建築現場
ちょうど棟上げが済んだところです。


完成した建物の外観


室内もイメージ通り


幾良木炭さんの炭焼き窯


窯の入り口
出来上がった木炭が見えます。木炭が木の形を綺麗に残しているのは、こんな風に綺麗に並べた状態で焼かれるからなんですね。


木炭の用途は多様で、文化とも深く関わっています。


「木族工房」永井さんの工房
壁には、様々な作品が飾られています。


木工作品が生まれる場所


永井さんの住居にも作品が溢れています。


単なる樹種の見本ではなく、カスタネットになっています。


遊具の提供


家具職人さんがデザインから制作まで


道南杉の出産証明書:道南スギの証明書は立方体。実はこの中に・・・


第1回「道南スギの出生証明書」交付式での記念撮影です。


企業と連携した木育活動:森高生の林業体験。今回はのこぎりを使って木を倒し、玉切りにして運び出す作業に挑戦しました。切り出された木はその後、製材されてバッジに加工されました。


森高等学校「子どもの発達を促す木のおもちゃの研究開発」プロジェクトの成果です。
おもちゃ1:エアホッケーのように玉やパックを相手のゴールに打ち込ぶゲームで遊べます。


おもちゃ2:文字やイラストの描かれたキューブを並べて、ことば遊びや絵合わせをして楽しむことができます。


おもちゃ3:様々なかたちの木板を、並べたり積んだりして遊ぶおもちゃです。片付けたり運んだりするための箱もかわいい。


おもちゃ4:色合わせゲームに成功すると、木の音を楽しめる楽器に早変わり。


2019年10月13日(日)~15日(火)、空き家となっていた教職員住宅について、リノベーション体験という形で、大学生・専門学校生・高校生・社会人ら約100人が力を合わせ、外壁・内壁の塗り直しと、畳を道南スギの床板に貼り替える作業を行いました。「Connect∞もり」の誕生です。


「Connect∞もり」の看板制作と活用方法の検討もワークショップ形式で始まりました。