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2022年2月14日月曜日

森高校「リビンングデザイン」授業支援(2021)まとめ

全10回にわたる「リビングデザイン」2021年度授業@森高校、なんとか乗り切りました。その記録は、このブログに残してきました。ここに一覧できる目次を用意しておきます。

森高校「リビンングデザイン」授業支援① 前半の仕込み
森高校「リビンングデザイン」授業支援② 1.リノベーション体験(07/05)
森高校「リビンングデザイン」授業支援③ 2.建築デザイン入門(07/12)
森高校「リビンングデザイン」授業支援④ 3.製材工場見学@株式会社ハルキ(07/19)
森高校「リビンングデザイン」授業支援⑤ 4.色彩について考える(08/23)
森高校「リビンングデザイン」授業支援⑥ 5.家具デザイン1:コンセプト、アイデア(12/06)
森高校「リビンングデザイン」授業支援⑦ 6.家具デザイン2:模型制作(12/13)
森高校「リビンングデザイン」授業支援⑧ 7.家具デザイン3:ショップボット見学(12/20)
森高校「リビンングデザイン」授業支援⑧と⑨の間 授業デザインの裏側
森高校「リビンングデザイン」授業支援⑨ 8.家具デザイン4:組み立て(01/28)
森高校「リビンングデザイン」授業支援⑩ 9.家具デザイン5:塗装、完成(02/04)

今年度は、デザインのための準備体操という位置づけで、まずは「デザインする」という活動を一通り体験する、という趣旨で実施し、この点についてはなんとかこなすことができました。しかし反省として、デザインについてよく考えて表現することの重要さをよく伝えられなかったことや、活動終了後の振り返り(各授業/全体)の時間を十分に取れなかったことが挙げられます。来年度は、もう少しじっくり取り組めるといいですね。

2022年2月4日金曜日

森高校「リビンングデザイン」授業支援⑩

2022/02/04 13:25-15:15

今日の授業が、今年度「リビングデザイン」最終回。生徒自身がデザインした家具の塗装作業です。ファシリテーターは今回も、森町地域おこし協力隊の木村くん(キムキム)。

・欠席したメンバーの作品を完成させよう

自分たちの作品の塗装の前に、今日欠席している生徒たちの作品を完成させることにしました。
自分の作品を組み立てた経験が活かされ、手際よくしっかり組み立てていきます。余裕すら感じられますね。

・塗装方法の説明

さて、いよいよ自分の作品を塗装します。まず、キムキムから塗料についての説明を受けます。今回用意した塗料は「OIL FINISH」という油性の塗料を用意しました。色はナチュラルとミディアムウォルナットの2種類です。ナチュラルはほとんど透明、ミディアムウォルナットはちょっとだけ濃くなります。
塗料の特徴と、缶から紙コップへの注ぎ方、ウェスを使った塗り方などの説明を受けました。

・塗装

「さあ、自分でやってみよう」というキムキムの掛け声で、作業開始です。最初は慎重に行くのかと思いきや、さっと色を選んで、大胆にコップに塗料を注いでいきます。大胆なのか、雑なのか・・・楽しんでいる感じは伝わってきました。
休み時間を挟んで約40分ほど、すごい集中力で塗装が進められていきます。

自分の作品の塗装が終わった人から順に、今日休んでいる人の作品の塗装に取り掛かります。
そして全員の作品が完成しました。

・完成

写真ではわかりにくいですが、生徒さんたちのマスク越しの顔には達成感が滲んでいました。

・振り返り

この授業のまとめとして、全体の流れの確認と三人の講師からのメッセージで締めくくりました。
はらでぃからは、以下の二つを伝えました。
ひとつめは、この授業ではプロのデザイナーが実際にやっているデザイン活動の流れを(部分部分飛ばしてはいるけれど)一通り体験してもらいました。つまり、専門家がどんな手間(知識、技術、信念など)をかけてモノをつくっているかを体験してもらったわけです。今すぐとは言わないけれども、みなさんがこれからさまざまなものと接するときに、その背景にどんな人の思いや営みがあるかを想像できるようになるといいなぁ。
もうひとつは、デザインすることは全てと繋がっているということ。国語、数学、社会、理科、英語・・・日常生活の中で必要なものを生み出して使いづつけていくためには、全ての知識が必要です。進学や就職を考えるときに、将来の働き方のイメージとしてデザインしながら生きる、という価値観を持ち続けてほしいと思います。
キムキムからは、ものづくりに興味を持って、専門学校で学び、今地域おこし協力隊として、生徒の皆さんのものづくりに関わる面白さ、可能性を語ってくれました。
すーさんからは、いまハルキのCSRや木育マイスターとして取り組んでいる、森小学校での「天板交換プロジェクト(⽊ 活動として学校机の天板を地域材 道南杉 に付け替える活動)」に参加してもらえないか、というお誘いが提案されました。生徒たちは満更でもなさそうだったので、前向きに検討してもらえることになりました。

・まとめ

これで2021年度のリビングデザインの授業は終了です。
せっかくデザインについて学ぶのであれば、もっとじっくり時間をかけて、現状の人工物に囲まれた生活の観察とその背景の理解、そして自ら課題や可能性を見つけてそれを提案する体験、などに時間をかけることで、自分の作ったものの意味や価値に実感(責任)が持てるような授業プログラムにできればよかったなぁ、と思っています。が、高校生たちには高校生たちの「いま」があって忙しいことも重々承知しています。来年度以降もこの授業は続きそうなので、森高校の先生とも対話しながら、じっくり取り組んでいきたいと思うのでした。
(文責:原田泰)

2022年1月28日金曜日

森高校「リビンングデザイン」授業支援⑨

2022/01/28 13:25-15:15

今日の授業は、生徒自身がデザインした家具の組み立て作業です。
森町地域おこし協力隊の木村さん(キムキム)が、年末年始の時間を使って、生徒たちのスケッチから図面を起こし、データ化し、ショップボットで切り出し、仮組みできちんと組み立てられることを確かめ、今日の教室に運び込む、という苦労の上に今日の授業は成り立っています。


・まずはバリ取り

生徒たちには、できれば板材から各部品を切り出す作業も体験して欲しかったところですが、活動を授業の枠組みに収めねばならず、材料が既に切り出された状態からのスタートです。
NCで切り出した板材は切り抜いた部分がボサボサしているので、これをヤスリで磨いて整える「バリ取り」が必要です。
今回用意したサンドペーパーは、80番、120番、240番、320番の4種類。荒い目から順に使って、材料の表面を整えていきます。サンドペーパーを使うときは、手で直接擦り付けるのではなく、木片などに巻いて、平面を作って擦っていくのがポイントです。

生徒によって作品の大きさも部品数も違いますが、概ね授業の前半でやすりがけは終了しました。

・後半は組み立て作業


休み時間を挟んで、後半はまずは木村さんから道具の使い方の説明を受けました。今回は、木工用ボンドと電動ドリルを使ったビス留めで組み上げていきます。
実は、木村さんが仮組の時に下穴を空けてくれているので、組み立てもそれほど苦労なくできたと思います。とにかく怪我なく、安全に、順調に作業は進みました。

・組み立て完了

出席者全員の家具が組み上がったところで授業終了時間・・・。かたち、大きさはイメージどおりだったかな?コメントをもらう間も無く、生徒たちは次の授業へ。いたしかたない。
次回はとうとう最終回、塗装して仕上げるところまで頑張ってもらいます。
(文責:原田泰)

2022年1月14日金曜日

森高校「リビンングデザイン」授業支援⑧と⑨の間

森町地域おこし協力隊の木村くん(キムキム)が、森高生たちがデザインした家具を、スケッチに基づいて図面データ化して、切り出し、仮組みしてくれました。
これで生徒たちは、次回授業で組み立て作業に入れます。キムキム、ありがとう!
本人は、ショップボットの練習として勉強になりました!と言ってくれましたが、大変でしたよね?お疲れ様でした。そして授業後半、よろしくお願いします。
(文責:原田泰)


2021年12月20日月曜日

森高校「リビンングデザイン」授業支援⑧

2021/12/20 08:50-10:40

今日の授業は、株式会社ハルキさんを訪問し、自分たちがデザインした家具が、一枚の合板からどのように切り出されるのかを見学に行きました。今日のファシリテータはハルキの鈴木さん(すーさん)と地域おこし協力隊のきむらくん(キムキム)です。

・パネルから家具のパーツを切り出す

ShopBot(ショップボット)という木材加工専用CNCルーターで、大きさ910mm×1820mm、厚さ12mmのトドマツの合板から材料を切り抜いていきます。
今日は時間の都合で、1枚のパネルに配置できた生徒2人の作品分だけ切り出すところをデモンストレーションすることになりました。
ドリルの先が、あっという間に材料の輪郭線を描いていきます。
切り出し終わったパネルでは、プラモデルのように各パーツがタブで周辺とつながった状態になっています。これは加工中に材料が台から外れたりズレたりしないためです。ですから、最終的にパネルから材料を切り離す作業は、人の手によります。
レシプロソーという電動ノコギリで、材料を切り離す体験もしてもらいました。

・タブを切り取る

今日の目標であるタブを取り除く作業は、森のデザインラボに移動して行いました。
地味で手間のかかる作業ですが、家具がきちっと組み上がるためにはとても重要な工程です。
しかも、生徒たちはこういう作業は嫌いではなさそう!? 黙々とペーパーをかけていきます。
仮組みしてみたところ・・・いい感じですね。

早く自分のデザインした家具を組み立てたいところですが、お楽しみは次回、年明けの授業までお預けです。生徒の皆さん、ここまでの体験の感触を忘れないでいてくださいね。
(文責:原田泰)

2021年12月13日月曜日

森高校「リビンングデザイン」授業支援⑦

2021/12/13 08:50-10:40

今日の授業のテーマは、模型作りです。前回、生徒それぞれが描いた家具のイメージを、実現可能な図面に落とし込むために、模型を作って確かめます。専門用語では、プロトタイピングと言います。今日もファシリテーターは原田(はらでぃ)です。

・プロトタイピング
厚さ6mmのスチレンボードを使って、10分の1サイスの模型を作ります。絵に描いたときは意識していなかった継ぎ目や部品の分け方などについて考えるためです。

現実的な大きさかを確認するため、自分自身の人形も作ってもらい、比率も確認してもらいました。
カッターを使う授業では、怪我をしないか心配でヒヤヒヤしてしまいますが、今日も全員、トラブルなく模型を作り上げることができました。

・最終形態への思いを確認

実はこの授業の、運営側としての肝はこのステップです。本来は切り出しのための図面を書くところまでやると、「デザインしたね!」という気持ちになれるのですが、時間も足りず、スキルもないので、この段階で生徒たちの案を引き取り、運営側(つまり、森町地域おこし協力隊の木村くん(キムキム)!)で図面データを作り、NCで切り出すところまで年末年始を使ってやっておく、というのが今回の授業設計です。
はらでぃとキムキムで、生徒一人ずつから、スケッチと模型を照らし合わせながら、用途や大きさ、構造について、具体的に確認していきました。
全員分の思いを受けとまたところで、授業時間終了(汗)。
さて、あとはキムキム、よろしくお願いします。

2021年12月6日月曜日

森高校「リビンングデザイン」授業支援⑥

2021/12/06 08:50-10:40

リビングデザイン後半は家具のデザインを体験します。その第1回の本日は、課題の概要説明とアイデアスケッチです。

・自分で使う家具をデザインしてみよう

今回の課題の趣旨は、「家具のデザイン:自分で使う道具として、家具をデザインしてみよう」です。今日を含めて5回分の授業時間で作品を完成させます。大まかなスケジュールは以下の通り。
12/06 (本日)課題説明/コンセプトメイキング
12/13 アイデアスケッチ/模型制作 
12/20 CNC見学
01/28 材料の切り出し、組み立て
02/04 塗装、完成・発表会


・課題説明
課題を進めるにあたって、以下のように説明しました。
今回の課題のテーマは「自分で使う道具として、家具を作ってみよう」です。課題を進めるにあたって、以下の三つの制約を意識してデザインしてみてください。

制約1:機能
「こんな家具を自分のそばに置きたい!」と、未来の自分の生活をイメージしてみてください。普段の生活で何か不便を感じていて、それを解決するのもいいでしょう。今使っている道具(家具)を、もっとこうなっていればいいのに、とか、こんな家具が増えたら自分の生活がこんなふうに変わるかも、といった未来のイメージを想像するのも良いと思います。いま、自分の居場所に欲しい道具は何ですか?

制約2:構造
○かたち:いきなり職人技の家具を作る、ということではなく、まずは体験として箱型の(板状の材料を組み合わせて形を作る)家具をつくってみましょう。SDG'sも視野に入れて、金具はできるだけ使わずに木を組み合わせることで支えられる形を考えてみます。
○加工:NC加工での製作を体験して欲しいので、直線的にカットするだけでなく、ほぞ穴を使ったり、曲線を使った形状などに挑戦してみてください。
○構造:実際に使うことが前提です。まずしっかり自立すること、目的の機能をしっかり果たす、想定している力を加えても崩れない・壊れない構造を考えてください。

制約3:材料
生徒一人ひとりに提供される材料は、ドドマツの合板(910mm×1820mm、厚さ12mm)1枚です。この材料の範囲内でデザインしてください。どうしてもこの材料で足りない場合は、友達と調整して、余白分の材料を分けてもらうと良いでしょう。

※今回の課題の制約は、ほぼ授業運営上の都合から設定されています。本来は目的や予算、時間など、作りたいものを前提として決まってくるものです。ただ、制約は創造の源なので、この課題の枠組みを利用して、楽しく作品作りをしてもらえればと思います。

・表現活動
課題説明ののち、さっそくそれぞれのデザイン活動に入りました。以下のステップで、デザインを考えていきました。
step.1  コンセプトメイキング
(もう十分に満たされているかもしれませんが)今の自分の生活空間にもうひとつ、家具を加えるとしたら、何があればいいかを想豫してください。どんな家具(道具)をどんなところでどんなときにどう使うか、ことばで説明してみます。
配布したA4の紙に書いてみよう。
step.2 アイデアスケッチ
欲しい家具を自分が使っている場面を絵に描いてみます。家具はどんなかたち?どう使う?大きさは(人との比率)?写実的に描くのが難しくても、棒人間でよいので、未来の自分と道具の関係を視覚的に表現してみましょう。
配布したA4の紙に描いてみよう。
※1と2は、順番が逆でも、行ったり来たりしながらでも、OKです。
step.3 かたちを描く
作りたい家具の形を、具体的に描いてみましょう。平面図(正面とか側面とか)でも、立定的な見取り図でもOK。描きやすい方法で表現しましょう。最後に寸法を入れてみてください。
step.4 部品を分けて描く
家具のスケッチをもとに、どのような部品に分ければよいかをイメージしてください。できるだけそれぞれの部品の比率を合わせて描きましょう。これも、最後に寸法を入れてみて、指定のパネルに入るかを確認しましょう。
※今日はフリーハンドで表現します。ラフスケッチでも、これくらいのところまで表現できると、他の人に説明(依頼するなど)したり、材料を自分で集めたりすることができるようになります。

生徒の皆さんは、普段このようなスケッチを描く機会はほとんどないと思います。ことばもスケッチも、用紙の隅っこに薄く小さく描いているのが印象的でした。このあたりも、少し練習の機会を提供してあげたいなと思うところです。

・コンセプト決定!?
それぞれ、作りたい家具のイメージはほぼ固まりました。次回は、これを模型で作って実現可能性を探ります。

2021年8月23日月曜日

森高校「リビンングデザイン」授業支援⑤

2021/08/23 08:50-10:40
 
今日のテーマは色。生徒たちにとって、日常生活の中で色や配色について意識する機会はあまりないと思いますが、日常生活を見つめる解像度を高めてもらうため、あえて色をテーマにしてみます。ファシリテーターは原田(はらでぃ)です。

・景観と色についての講義

まず、色のデザインの前提を理解してもらうために、街の色彩がどうかたちづくられているか、どんな意図を持ってデザインしていけばいいかなど、概論的な説明をしました。(しかし、これが辛かったですね。朝イチから小難しい講義はつらい・・・反省しています)みんな、よくがんばった。

・自分の色見本帳を作ろう

後半は、表現活動を通して自分と色彩との関係を考えてもらうことにしました。色は使用される文脈によって意味が生まれる、デザインの道具と考えることもできます。送り手の意図と受け手の解釈を一致させたり、相違を確かめたりするためにも色を活用することができるのです。
そんなことを心の片隅におきながら、「わたしの色見本帳」を作ってみることにしました。
たくさん用意した色紙(トーナルカラーという画材です)を切り刻んで、さまざまな配色を試み、それを冊子形式にまとめて綴じます。

1.自分を表現する色を選ぶ

まずは、「自分の色」というお題で、自分の好きな色、今日の気分の色など、自分を表す1色を選んでもらいます。

2.選んだ色紙を分割左図のように、選んだ色紙をハサミで切り分けます。これを配色を考えるための元の色として使います。
A3用紙を二つ折りにして、冊子の台紙にします。
表紙に自分の選んだ色紙の大きい方を貼ります。
冊子のタイトルは最後に書き込みました。
内側の見開きに、左図のように切った色紙の小さい方を貼っていきます。
さぁ、ここからが本番。左図のように、自分の色をもとに指定の関係にある色をトーナルカラーの中から探して、貼っていきます。
一項目ずつ、ことばの意味を確認しながら進めていきました。
裏表紙には、自分が選んだ色と明度対比が起こるか確かめるため、黒(または黒に近い色)の色紙を貼ります。
実際に対比が起こっているか確かめめました。

時間切れで、冊子が出来上がったところで授業は終了。みんなの作品を見せ合う時間が取れなくて残念でした。
色選びはなかなか難しそうでしたが、楽しんで取り組んでもらえたようです。
この冊子は大事にとっておいて、いつか見返して今日の気持ちを思い出してもらえればと思いました。
(文責:原田泰)

2021年7月19日月曜日

森高校「リビンングデザイン」授業支援④

2021年7月19日(月)8:30〜11:00 天気:晴れ

今日は森高校との連携授業、第3回。株式会社ハルキさんの工場見学です。
講師は株式会社ハルキの鈴木さん。
今日も森部メンバーは8時30分集合で、会場設営を行いつつ、森高生たちの到着を待ちます。ヘルメットとトランシーバーも用意されました。

・会社概要の説明

まずは株式会社ハルキの事業内容や工場の概要について説明しました。製品や施工例、木育活動など、具体的な事例を示しながら製材業の活動を概観しました。「木を横に切る仕事はやっていません、木を縦に切る会社です」という説明が印象的でした。
ところで、今回の受講生の多くが見学の前から「ハルキ」という会社を知っていて、これはちょっと嬉しい出来事でした。

・工場見学

ヘルメットとトランシーバーをつけて、見学に出発です。今日は湿度も高くて、暑い・・・。
最初に向かったのは、大きな丸太を一本一本、人間が確認しながら板状に切り分けていく工場です。木材は他の工業製品と違って、同じものがひとつもないのが特徴です。従って、加工もそれぞれの材料の特徴を見極めて機械に通す必要がありあます。
そして、次の工場へ。
とても大きな建物の通路を通っていきます。工場の中に入る前に、その奥にある広いスペースや今後の工場増設計画についても紹介されました。
こちらの工場は、コンピュータ制御のセンサーと加工機によって、材料の採寸から設定した形状の材料の切り出しまで自動的に加工できる設備となっています。さっと通り抜けただけだから、何が起こっているか分かりにくかったかな?
製品や材料が保管されたスペースを通り抜けて社屋に戻り、一旦休憩です。
工場見学の後半、最初はCAD室から。
しかし、現在CADチームは多忙な時期で、中に入ることができないため、窓からチラッと覗くだけとなりました。
続いてプレカット工場へ。
プレカットの工程では、板や柱の末端や途中部分に様々な形状の加工を施すことで、各材料が建物としてしっかり組み上がるように仕上げていきます。
ハルキの工場の建物も、様々な形状の木材を組み合わせて作られています。
上の写真は、木造トラスという構造で、柱のない広い空間を実現しています。
かつて大工さんたちが発明して進化させてきた木材同士の繋ぎ方や組み方を、現在は機械で正確に加工することができるよいうになっています。これによって、材料を提供する製材業の役割も、現場で建物を組み立てる大工さんたちの役割も変化してきました。

・木材組み立て体験

さて、本日の授業のメインイベントはこちら。

プレカットされた木材を実際に組み立ててみます。継ぎ目の形状や組み合わせの感触を味わいながら、小さな構造体を組み立ててみます。生徒たちの格闘は映像でご覧ください(5分25秒)。

材料に書かれている文字は、どの材料とどの材料を組み合わせるかを示した記号です。一つひとつ性質の異なる木材を正確な形に組み上げるための工夫です。今回も途中で材料がうまく噛み合わなくなり、組み合わせが間違っていることが発覚、一旦バラして組み直す、という一幕がありました。こういう経験も、実際にやってみないとわからない、モノづくりの知恵ですね。

今回の授業はここまで。
約2時間ほどの短い工場見学でしたが、普段自分たちが生活している建物構造や完成までの行程について、少しでも興味を持ってもらえれば幸いです。

さてこの授業も次回で最終回。少し間が空いて、8/23(月)となります。お楽しみに。