2021年7月27日火曜日

武蔵美×森町 地域実践プロジェクト(2021/07/27)

・武蔵野美術大学の学生たちが森町にやってくる!

武蔵野美術大学の産学実践プロジェクト/地域デザインプロジェクトが森町で実施されることになりました。9月13日から10月8日の約1ヶ月の間、学生たちが森町に滞在して、デザインプロジェクトに取り組みます。

武野美術大学 造形構想学部 クリイエティブイノベーション学科では3年次のカリキュラムとして社会実践型プロジェクトが組み込まれています。

森町は、この中の「地域デザインプロジェクト」のフィールドとして、武蔵美と連携し、学生を受け入れることになったのです。今後、活動期間や課題内容を調整し、具体的なプロジェクトを進めていくことになります。
どんな成果が生まれるか、ご期待ください。

2021年7月21日水曜日

おもちゃ開発 with 森高校 2021②

2021/07/21 11:45-12:45

今日の授業は、事前学習という位置づけで、森町の林業や木の種類などについて知識を深めるための時間としました。以下の二つのテーマについて、解説しました。

〇森町の木材利用と木育について(森町役場・佐藤さん)

〇木育玉手箱体(北海道渡島総合振興局東部森林室・小熊さん)

おもちゃ開発 with 森高校 2021①

子どもの発達を促す木のおもちゃの研究開発プロジェクト(授業)が今年も始まります。

授業名:森高校「子どもの発達と保育」家庭科 
参加生徒:3年生15名
制作担当: 北海道美術デザイン専門学院、craくら(家具職人)
協力:森町地域サポート部会

子どもの発達を促す木のおもちゃデザインを生徒が提案し、そのデザインを基に北海道美術デザイン専門学校と函館の家具職人が地元森町の木材を用いて実際におもちゃを制作します。 生徒とたちにとっては、自分たちでおもちゃについて考えることを通して、地元で育った子どもが地元の産業を生かし、地元での子育てについて考える機会になればとの思いから「森部」も協力しています。林業・林産業にまつわるデザインに関わることで、木材に興味を持ってもらい、地元産業の就業促進及び北森カレッジへの動機づけを図れたらと期待しています。

このプロジェクトでは、森校生の活動を実デザインチームとして以下のメンバーが支援していきます。
・髙田傑(髙田傑建築都市研究室/森町地域サポート部会委員長)
・鳥倉真史(家具職人、くらcra代表)
・桂充子(美専学園 北海道芸術デザイン専門学校)およびクラフトデザイン専攻1年生たち
・鈴木正樹(株式会社ハルキ)
・山本賢治(森町地域おこし協力隊)
・原田泰(公立はこだて未来大学)

2021年7月19日月曜日

森高校「リビンングデザイン」授業支援④

2021年7月19日(月)8:30〜11:00 天気:晴れ

今日は森高校との連携授業、第3回。株式会社ハルキさんの工場見学です。
講師は株式会社ハルキの鈴木さん。
今日も森部メンバーは8時30分集合で、会場設営を行いつつ、森高生たちの到着を待ちます。ヘルメットとトランシーバーも用意されました。

・会社概要の説明

まずは株式会社ハルキの事業内容や工場の概要について説明しました。製品や施工例、木育活動など、具体的な事例を示しながら製材業の活動を概観しました。「木を横に切る仕事はやっていません、木を縦に切る会社です」という説明が印象的でした。
ところで、今回の受講生の多くが見学の前から「ハルキ」という会社を知っていて、これはちょっと嬉しい出来事でした。

・工場見学

ヘルメットとトランシーバーをつけて、見学に出発です。今日は湿度も高くて、暑い・・・。
最初に向かったのは、大きな丸太を一本一本、人間が確認しながら板状に切り分けていく工場です。木材は他の工業製品と違って、同じものがひとつもないのが特徴です。従って、加工もそれぞれの材料の特徴を見極めて機械に通す必要がありあます。
そして、次の工場へ。
とても大きな建物の通路を通っていきます。工場の中に入る前に、その奥にある広いスペースや今後の工場増設計画についても紹介されました。
こちらの工場は、コンピュータ制御のセンサーと加工機によって、材料の採寸から設定した形状の材料の切り出しまで自動的に加工できる設備となっています。さっと通り抜けただけだから、何が起こっているか分かりにくかったかな?
製品や材料が保管されたスペースを通り抜けて社屋に戻り、一旦休憩です。
工場見学の後半、最初はCAD室から。
しかし、現在CADチームは多忙な時期で、中に入ることができないため、窓からチラッと覗くだけとなりました。
続いてプレカット工場へ。
プレカットの工程では、板や柱の末端や途中部分に様々な形状の加工を施すことで、各材料が建物としてしっかり組み上がるように仕上げていきます。
ハルキの工場の建物も、様々な形状の木材を組み合わせて作られています。
上の写真は、木造トラスという構造で、柱のない広い空間を実現しています。
かつて大工さんたちが発明して進化させてきた木材同士の繋ぎ方や組み方を、現在は機械で正確に加工することができるよいうになっています。これによって、材料を提供する製材業の役割も、現場で建物を組み立てる大工さんたちの役割も変化してきました。

・木材組み立て体験

さて、本日の授業のメインイベントはこちら。

プレカットされた木材を実際に組み立ててみます。継ぎ目の形状や組み合わせの感触を味わいながら、小さな構造体を組み立ててみます。生徒たちの格闘は映像でご覧ください(5分25秒)。

材料に書かれている文字は、どの材料とどの材料を組み合わせるかを示した記号です。一つひとつ性質の異なる木材を正確な形に組み上げるための工夫です。今回も途中で材料がうまく噛み合わなくなり、組み合わせが間違っていることが発覚、一旦バラして組み直す、という一幕がありました。こういう経験も、実際にやってみないとわからない、モノづくりの知恵ですね。

今回の授業はここまで。
約2時間ほどの短い工場見学でしたが、普段自分たちが生活している建物構造や完成までの行程について、少しでも興味を持ってもらえれば幸いです。

さてこの授業も次回で最終回。少し間が空いて、8/23(月)となります。お楽しみに。

2021年7月12日月曜日

森高校「リビンングデザイン」授業支援③

2021年7月12日 8:50-10:40 @森高校(天気:晴れ)

森高校2年生向け「リビングデザイン」その2

授業第2回は髙田さん(髙田傑建築都市研究室)による講義です。
前半はミニレクチャー、後半は住宅デザイン体験ミニワークショップ、という内容です。

8:30に集合して、教室で会場設営し、生徒たちを待ちます。男子生徒たちは早弁中、との情報が・・・朝ごはん??

・ミニレクチャー
最初は、髙田さんがこれまでに関わった住宅のデザイン事例紹介です。

・住宅デザイン体験ミニワークショップ
後半(9:15〜)は紙でシンプルな住宅の模型を作り、そのデザインに必要な視点を表現しながら考えてみよう、という表現体験ワークショップです。
高田さんが材料の説明をします。模型のサイズは1/100。誰もがイメージする典型的なかたちの2階建て住宅の模型が展開図になっています。「こんな模型を作ってみましょう」
まずは、配布された展開図に、建物の入り口と窓の位置とかたちを決めて描き込んでいきます。
次は、色鉛筆で建物の壁や屋根に色をつけてみます。
髙田さんからは「色に迷ったら、まずは窓を水色に塗ってごらん」とのアドバイス。頭の中で考えるよりも、体を動かし表現しながら考えたほうがいいよ、というメッセージです。
ハサミで切り抜き、組み立てます。
完成した家を、あらかじめ用意した敷地となる台紙の上に置いてみます。
台紙には、南北に伸びる中央の道路を挟んで両側に5戸ずつの区画が用意されています。自分の家を敷地のどこに、どんな向きに配置するか、生徒たちは相談しがながら決めていきました。


こらこら、そういう並べ方はないぞ・・・マンション?なるほど、いやいや、今回はこれはナシね。
なぜその位置、その向きに置いたのか、ひとりずつ説明していきました。髙田さんからも、それぞれにアドバイスや魅力のポイントなどの解説が加えられました。
素敵なコメントが満載なので、動画でご覧ください。(12分14秒)


どの家に住んでみたい?という質問には・・・表現のクオリティも大事ですね。

・振り返り
最後に、生徒それぞれが今日の授業の中でわかっこと、気づいたことを用紙に記入して、授業は終了です。中には、建築の仕事にも興味があるという生徒もいて、すごく楽しんででいました。
次回の授業は、製材工場の見学です。お楽しみに。

2021年7月5日月曜日

森高校「リビンングデザイン」授業支援②

7月5日 8:50-10:40 天気:曇り
森高校2年生向け「リビングデザイン」その1

本日、授業第1回はリノベーション体験です。10名の生徒が2グループに分かれて、「尾白内 多目的施設」の床張りと本棚づくりを体験しました。
床張りの講師は髙田さん(髙田傑建築都市研究室)、本棚作りの講師は鈴木さん(株式会社ハルキ)です。
講師陣は8時30分にラボに集合し、会場設営をしながら森高生たちを待ちます。

今日、主に使うのはインパクトドライバー、玄翁(げんのう)など。


9時過ぎ、森高生たちが到着しました。

最初に講師紹介、そして今日の活動内容を説明しました。

生徒たちは緊張気味?

・リノベーション体験前半

生徒たちは5人ずつ、2つのグループに分かれて活動します。
床貼りチームは、現場を確認しながら作業全体の流れと道具の説明を受けました。
そして早速作業に取り掛かります。
まずは、あらかじめ強いて接着してある根太(ねだ)の上に合板材を敷き詰め、ビス留めします。
床に貼る合板や板材を寸法に合わせて切る作業は春木さん(株式会社ハルキ)がサポートしてくださいました。

本棚チームは1グループ、1ブロックずつ、本棚を完成させます。
まずは講師の鈴木さんから、本棚の完成形や道具の使い方について説明を受けます。
そして、制作開始。
まずは、柱になるパーツを指定の長さに切って整えます。4本できたら、棚の刺さる溝の部分のバリ取りです。

そして組み立て。インパクトドラーバーで棚をビス留めしていき、完成となります。

・休憩

ほぼ予定通りに前半終了です。水分補給をしながらひと休み。

・リノベーション体験後半

グループを入れ替えて、床貼りの続きと、本棚制作に取り組みます。
床張りチームは、合板の上に床となる道南スギの板材を貼り付けていきます。
活動内容の説明を受けて、作業開始です。
この作業はビス留めではなく、釘で打ち付けていきます。

本棚チームは前半と同じ作業。もう1ブロック、本棚を作ります。
柱の長さを揃えてノコギリでカットし、サンドペーパーで棚の入る溝のバリ取りをします。
4本の柱と棚板をビス留めして、完成!

・活動終了

最後に講師の髙田さん(森町地域サポート部会委員長)による次回授業の予告で、今回の授業は終了です。
誰も怪我することなく安全に、そして目標としていた成果まで時間内にたどり着きました。
お疲れ様でした。