2021年6月29日火曜日

森高校「リビンングデザイン」授業支援①

高校の授業に「リビングデザイン」という単元が加わったのをご存知ですか?
森部は、森高校でのリビングデザインという授業に、積極的に関わることとなりました。
前半のカリキュラムは、
1.リノベーション体験(演習)
2.建築設計(講義)
3.製材工場見学
4.まちのデザイン(講義)
と、4コマを使って授業を担当することになります。

仕込み

今日は、第一回のリノベーション体験のための仕込みの作業をしました。
会場は「尾白内 多目的施設」。和室を改装して図書室として利用するため、床板貼りと本棚制作を計画しています。授業時間が実質2時間しかないので、高校生たちに授業時間を有効に使ってもらうため、事前にある程度作業を進めておくことになりました。
今日はその、作業日です。
床貼りと本棚製作の2チームに分かれての作業です。

・床板貼りの準備

畳を剥いで、根太(ねだ)を敷いておくところまで進めておきます。畳を剥がすとその下はコンクリート・・・。教材としては一般的な住宅の床のような構造を見せたいところですが、この施設は残念ながらそう練っていませんでした。しかたない。

まず掃除をして、土台を整えます。
コンクリート面から床面までの厚みがあまりないため、根太の代りに薄い板を敷くことにしました。
また、ビス留めも難しいため、接着剤で固定していきます。これで任務完了。

・本棚作りの準備

部屋の壁一面を本棚にする計画です。4本の柱に棚を差し込んでいく構造の本棚を作ります。今日は、1ブロック分を試作して、作業時間と設置方法を確認する作業を行いました。
あらかじめ棚用の溝を切ってある柱材を、部屋の高さに合う長さに切ります。その後、溝部分のバリ取りのために、サンドペーパーがけをします。
さて、仮組みをしてみよう。
・・・うっ、棚板がはまらない(汗)。寸法がぴったりすぎたようです。

急遽、丸ノコで溝の太さを調整しました。全ての溝を調整するので、地味ながら大変さ作業量。お疲れ様でした。
床張りチームも合流して、見本用に本棚を1ブロック組み立ててみます。
あれっ、天井につかえてギリギリ入らない・・・。
高さを測り直して、本棚の上部を切って調整し、再度設置してみると・・・。よし、ばっちり!

ということで、準備完了。当日に望みます。トラブルなしに、設計通りにビシッと組み上げることも重要ですが、現場でのトラブルに臨機応変に対応して、最大の成果を上げることも大切ですよね。