今日の授業が、今年度「リビングデザイン」最終回。生徒自身がデザインした家具の塗装作業です。ファシリテーターは今回も、森町地域おこし協力隊の木村くん(キムキム)。
・欠席したメンバーの作品を完成させよう
・塗装方法の説明
塗料の特徴と、缶から紙コップへの注ぎ方、ウェスを使った塗り方などの説明を受けました。
・塗装
休み時間を挟んで約40分ほど、すごい集中力で塗装が進められていきます。
自分の作品の塗装が終わった人から順に、今日休んでいる人の作品の塗装に取り掛かります。
そして全員の作品が完成しました。
・完成
・振り返り
はらでぃからは、以下の二つを伝えました。
ひとつめは、この授業ではプロのデザイナーが実際にやっているデザイン活動の流れを(部分部分飛ばしてはいるけれど)一通り体験してもらいました。つまり、専門家がどんな手間(知識、技術、信念など)をかけてモノをつくっているかを体験してもらったわけです。今すぐとは言わないけれども、みなさんがこれからさまざまなものと接するときに、その背景にどんな人の思いや営みがあるかを想像できるようになるといいなぁ。
もうひとつは、デザインすることは全てと繋がっているということ。国語、数学、社会、理科、英語・・・日常生活の中で必要なものを生み出して使いづつけていくためには、全ての知識が必要です。進学や就職を考えるときに、将来の働き方のイメージとしてデザインしながら生きる、という価値観を持ち続けてほしいと思います。
キムキムからは、ものづくりに興味を持って、専門学校で学び、今地域おこし協力隊として、生徒の皆さんのものづくりに関わる面白さ、可能性を語ってくれました。
すーさんからは、いまハルキのCSRや木育マイスターとして取り組んでいる、森小学校での「天板交換プロジェクト(⽊ 活動として学校机の天板を地域材 道南杉 に付け替える活動)」に参加してもらえないか、というお誘いが提案されました。生徒たちは満更でもなさそうだったので、前向きに検討してもらえることになりました。
・まとめ
せっかくデザインについて学ぶのであれば、もっとじっくり時間をかけて、現状の人工物に囲まれた生活の観察とその背景の理解、そして自ら課題や可能性を見つけてそれを提案する体験、などに時間をかけることで、自分の作ったものの意味や価値に実感(責任)が持てるような授業プログラムにできればよかったなぁ、と思っています。が、高校生たちには高校生たちの「いま」があって忙しいことも重々承知しています。来年度以降もこの授業は続きそうなので、森高校の先生とも対話しながら、じっくり取り組んでいきたいと思うのでした。
(文責:原田泰)