2020年12月12日土曜日

「Connect∞もり」の看板を作る part-1

森高生と森部のコラボで、「Connect∞もり」の看板制作を行います。
当初は、「3時間×2日間で、看板を作る」という作業的なイメージで始まったプロジェクトですが、せっかっくなら本気でデザインしよう、ということになり・・・。

事前の打ち合わせの中で、せっかくの機会なので、ただ看板を作るのではなく、本気のデザインのプロセスを体験してもらいたいね、という方針でこの活動を進めることになりました。

12月13日(土)9:00-12:00 天気:晴れ
会場:Connect∞もり
参加者:Sさん、Aさん、Y先生、下沢、原田、佐藤、寺澤

今回参加してくれたのは、森高の3年生Sさんと、2年生Aさんのふたり。大人に囲まれて緊張気味です。
まずは自己紹介。参加の動機とともに、普段の活動や興味などを紹介してもらいました。
Sさんは美術部、Aさんは茶道部。今年はコロナ禍で全然活動ができていないよう。今回は、「ボランティア活動」の流れで、面白そうだからと参加してくれたそうです。

看板制作に向けて、最初に佐藤さんから、この「Connect∞もり」への熱い(!?)思いを語ってもらいました。
これを受けて、いきなり看板の表現には進まずに、まずはこの場所でどんなことができそうか、どんなことがしたいかをそれぞれで妄想してみることにしました。
まずは雑談レベルで、いろいろ話をしながら、イメージを膨らめていきます。そしてイメージが具体的になってきたところで、付箋にそのイメージを言葉や絵を使って表現してみることにしました。
表現してもらった内容を語ってもらったところ、高校生たちのストレートな「やってみたい」がその中に込められていることが、ひしひしと伝わってきました。
Sさんの「絵を描く時間」、そしてAさんの「お菓子作り」。どちらもConnect∞もりで実現可能です。みんなでモチーフを囲んでデッサン会。スポンジから作り始めるケーキづくり。「いいねぇ」「やってみたいねぇ」と盛り上がりました。
当初の予定では、ここからConnect∞もりのシンボルマークデザイン、そして看板作りへ・・・、と進める予定でしたが、ここで止めてしまうのはもったいない。「実際にやったらどうなるか、試してみようよ!」と促してみました。
モチーフ用の台を中央に置いて、5人で囲んで座ってみると・・・「これはいける!」。
今日は活動予定時間のリミットが迫っているので、明日、実際にやってみよう、ということになりました。
サクッと明日の活動計画を共有して、今日は終了。
高校生たちは図書館によって、お菓子作りの本を探しに。スタッフたちは明日の段取りを確認して、解散となりました。

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アドバイザー原田のつぶやき
今回、高校生には「看板制作」をテーマに参加してもらいました。しかし、いざ看板を実際に作ろうと思ったら、決めなければいけないことがたくさんあります。それを主催側で予め準備してしまったら、高校生たちがやれることは作業だけになってしまう。これはもったいないよなぁ・・・ということで、短時間でも「プロが進めるプロセス」を味わってもらおうと活動プログラムを考えました。目的遂行として「看板作りに来たのに」と思ってしまうと、「なんでスケッチ?」とか「なんでお菓子作り?」という気持ちになってしまいます。でも、世界は因果関係だけはできていないのです。あのことが、こんなことに役立った、というような経験的な学びは人生の中に山のように埋め込まれています。とくに今回、参加してくれた高校生たちが未来のConnect∞もりの利用者にもなるわけです。ですから、自分たちが使うんだから、自分たちが使うなら、という気持ちから無に出される看板(シンボルマーク)をこの施設につけたいと思いました。
もうひとつ、現代社会は「計画→実行」を強く求める傾向にあります。しかし、創造的な活動は、計画的にはできません。もちろん始まりの時点で計画は立てますが、目的は計画を正確に遂行することではなく、何か新しいものを創造することです。質の高いものづくりには、やりながら考え、試しながら焦点化させていく、という柔軟性が必要です。そのような学び方も、経験して視野を広げてもらえたらと、願ってこのプロジェクトを進めています。