2021年11月17日水曜日

北海道立北の森づくり専門学院 地域実践実習①

北の森づくり専門学院の学生8名が、林業や木材産業の特色を理解し、課題を見つけ解決方法を検討する地域実践実習のために森町にやってきました。
研修は11月15日から知内町で始まっており、森町での滞在期間は17日から19日までの3日間です。
オリエンテーションの様子
森町での実習では、定期的に開催されている無印良品の移動販売に焦点を当て、店舗やオフィスで使用する道具や備品などの什器を、道南スギの活用を条件に考案、制作する活動に取り組んでもらいます。

◉実習1日目(11月17日)

・移動販売の見学

まずは実際に移動販売の現場を視察しました。今日の移動販売会場は濁川活性化センターです。

・事前学習の発表

その後、尾白内の多目的施設に移動し、事前学習で考えてもらっていた商品を入れる箱について各自発表してもらいました。使いやすさを重視したものやデザイン性を重視したものなど様々な案が提示されました。これらの中からシンプルで使いやすい物をピックアップしてアドバイスしました。

・道南スギを知る

制作にあたり、まずは道南スギについての知識を深めてもらうため、木の特徴を説明しました。今回はスギの建材を使用しており、それぞれの部材が家のどういった所に使われているのかなどを説明しました。さらに、建築以外の場面での需要を増やしていきたいという町の考えを学生たちにも共有していきます。
これから制作する箱については、サンプルを示しながら作業工程についても説明しました。

・箱の制作

商品を入れる箱の制作に取り掛かりました。 持ち手の部分をのこぎりで加工した後は紙やすりで研磨していき、使う人たちの事を考え角の面取りもしっかり行います。 研磨が終わった後は木ねじで箱を組み立てていきます。 そのままねじを打ち込むと割れてしまう可能性があるため予め下穴をあけて慎重に作業していきます。
実際に利用される場面を想像しながら、丁寧に仕上げていくのがポイントです。

そして箱は完成。明日はこれらの箱を展示するための棚の制作に取り組みます。

(文責:木村一夢)