今日の現場は道南杉の皆伐作業。
林業組合からの委託現場を、石井寿宏会長みずから案内してくださいました。

山の作業はまず道作りから・・・


最初に視界に入ってきたのは、崖っぷちでの重機作業。


写真では伝わりにくいのですが、スキーの中・上級コース並みの斜面で、杉の皆伐作業が行われていました。
早速、杉を切り倒す作業を見せてもらいました。
まずは足場を作り、切り込みを入れ、楔を打ち込みながら少しずつ傾けていく・・・
さらっとやってのけていますが、この大きさと長さの木がどのように切れば意図通りの方向に倒れるか、職人ならではの感性が要求されますね。
木を切る時に、上の方で枝が絡んで倒れにくい場合や、この映像のように倒れる時に他の木も押し倒してしまうような場面もあり、まさに危険と隣り合わせの現場です。
このような専門性を求められる業務と、安全性を両立するために、どんな人材をどのように育てていくのか、またどのような環境や技術で支えていけば良いのでしょうか。
今回はもうひとつ、フォワーダ (積載式集材車両)という重機を使って、切り出された木材を運ぶ作業も見学させていただきました。
グラップル(?)が人間の手のように動いて、サクサクとマルタを荷台に積み上げていきます。
この機械が導入されたことで、従来は積み込み/運び出し/荷下ろしにそれぞれ重機とオペレータを付けなければいけなかった工程を省力化できたと言います。
確かに、重機を一台動かせば、燃料や人件費、メンテナンス費など、それなりのコストがかかります。それが3分の1になるだけでも、大きな効果と言えるかもしれません。
今回の現場で活動する作業員の方たちは、全体に高齢でした。かられが経験の中で培ってきた知識や技術を、なんとか次の世代に引き継ぐお手伝いがしたいと、強く感じました。