2022年2月28日月曜日

武蔵美×森町 地域実践プロジェクト 2021 まとめ

2021年度の武蔵野美術大学地域実践プロジェクト in 森町の活動内容を一覧できるように、目次ページを作りました。

武蔵美×森町 地域実践プロジェクト(2021/07/27):プロジェクト内容の調整
武蔵美×森町 地域実践プロジェクト(2021/09/07):オリエンテーション
武蔵美×森町 地域実践プロジェクト(第1週):やまけんレポート
武蔵美×森町 地域実践プロジェクト(2021/09/25):中間発表会
武蔵美×森町 地域実践プロジェクト(第2週):やまけんレポート
武蔵美×森町 地域実践プロジェクト(第3週):やまけんレポート
武蔵美×森町 地域実践プロジェクト(2021/10/08):最終発表会@森町
武蔵美×森町 地域実践プロジェクト(第4週):やまけんレポート
武蔵美×森町 地域実践プロジェクト(2021/10/14):最終発表会@武蔵美
武蔵美×森町 地域実践プロジェクト(2022/01/30):木育・森育楽会での発表

09/12〜10/9までの学生たちの森町での活動をダイジェストムービーにしました。

今年度は奇跡のメンバーと奇跡のタイミングにより、大成功のプロジェクトとなりました。
来年度も、このような価値ある活動が生まれるように、準備を進めていきます。

2022年2月14日月曜日

森高校「リビンングデザイン」授業支援(2021)まとめ

全10回にわたる「リビングデザイン」2021年度授業@森高校、なんとか乗り切りました。その記録は、このブログに残してきました。ここに一覧できる目次を用意しておきます。

森高校「リビンングデザイン」授業支援① 前半の仕込み
森高校「リビンングデザイン」授業支援② 1.リノベーション体験(07/05)
森高校「リビンングデザイン」授業支援③ 2.建築デザイン入門(07/12)
森高校「リビンングデザイン」授業支援④ 3.製材工場見学@株式会社ハルキ(07/19)
森高校「リビンングデザイン」授業支援⑤ 4.色彩について考える(08/23)
森高校「リビンングデザイン」授業支援⑥ 5.家具デザイン1:コンセプト、アイデア(12/06)
森高校「リビンングデザイン」授業支援⑦ 6.家具デザイン2:模型制作(12/13)
森高校「リビンングデザイン」授業支援⑧ 7.家具デザイン3:ショップボット見学(12/20)
森高校「リビンングデザイン」授業支援⑧と⑨の間 授業デザインの裏側
森高校「リビンングデザイン」授業支援⑨ 8.家具デザイン4:組み立て(01/28)
森高校「リビンングデザイン」授業支援⑩ 9.家具デザイン5:塗装、完成(02/04)

今年度は、デザインのための準備体操という位置づけで、まずは「デザインする」という活動を一通り体験する、という趣旨で実施し、この点についてはなんとかこなすことができました。しかし反省として、デザインについてよく考えて表現することの重要さをよく伝えられなかったことや、活動終了後の振り返り(各授業/全体)の時間を十分に取れなかったことが挙げられます。来年度は、もう少しじっくり取り組めるといいですね。

2022年2月4日金曜日

森高校「リビンングデザイン」授業支援⑩

2022/02/04 13:25-15:15

今日の授業が、今年度「リビングデザイン」最終回。生徒自身がデザインした家具の塗装作業です。ファシリテーターは今回も、森町地域おこし協力隊の木村くん(キムキム)。

・欠席したメンバーの作品を完成させよう

自分たちの作品の塗装の前に、今日欠席している生徒たちの作品を完成させることにしました。
自分の作品を組み立てた経験が活かされ、手際よくしっかり組み立てていきます。余裕すら感じられますね。

・塗装方法の説明

さて、いよいよ自分の作品を塗装します。まず、キムキムから塗料についての説明を受けます。今回用意した塗料は「OIL FINISH」という油性の塗料を用意しました。色はナチュラルとミディアムウォルナットの2種類です。ナチュラルはほとんど透明、ミディアムウォルナットはちょっとだけ濃くなります。
塗料の特徴と、缶から紙コップへの注ぎ方、ウェスを使った塗り方などの説明を受けました。

・塗装

「さあ、自分でやってみよう」というキムキムの掛け声で、作業開始です。最初は慎重に行くのかと思いきや、さっと色を選んで、大胆にコップに塗料を注いでいきます。大胆なのか、雑なのか・・・楽しんでいる感じは伝わってきました。
休み時間を挟んで約40分ほど、すごい集中力で塗装が進められていきます。

自分の作品の塗装が終わった人から順に、今日休んでいる人の作品の塗装に取り掛かります。
そして全員の作品が完成しました。

・完成

写真ではわかりにくいですが、生徒さんたちのマスク越しの顔には達成感が滲んでいました。

・振り返り

この授業のまとめとして、全体の流れの確認と三人の講師からのメッセージで締めくくりました。
はらでぃからは、以下の二つを伝えました。
ひとつめは、この授業ではプロのデザイナーが実際にやっているデザイン活動の流れを(部分部分飛ばしてはいるけれど)一通り体験してもらいました。つまり、専門家がどんな手間(知識、技術、信念など)をかけてモノをつくっているかを体験してもらったわけです。今すぐとは言わないけれども、みなさんがこれからさまざまなものと接するときに、その背景にどんな人の思いや営みがあるかを想像できるようになるといいなぁ。
もうひとつは、デザインすることは全てと繋がっているということ。国語、数学、社会、理科、英語・・・日常生活の中で必要なものを生み出して使いづつけていくためには、全ての知識が必要です。進学や就職を考えるときに、将来の働き方のイメージとしてデザインしながら生きる、という価値観を持ち続けてほしいと思います。
キムキムからは、ものづくりに興味を持って、専門学校で学び、今地域おこし協力隊として、生徒の皆さんのものづくりに関わる面白さ、可能性を語ってくれました。
すーさんからは、いまハルキのCSRや木育マイスターとして取り組んでいる、森小学校での「天板交換プロジェクト(⽊ 活動として学校机の天板を地域材 道南杉 に付け替える活動)」に参加してもらえないか、というお誘いが提案されました。生徒たちは満更でもなさそうだったので、前向きに検討してもらえることになりました。

・まとめ

これで2021年度のリビングデザインの授業は終了です。
せっかくデザインについて学ぶのであれば、もっとじっくり時間をかけて、現状の人工物に囲まれた生活の観察とその背景の理解、そして自ら課題や可能性を見つけてそれを提案する体験、などに時間をかけることで、自分の作ったものの意味や価値に実感(責任)が持てるような授業プログラムにできればよかったなぁ、と思っています。が、高校生たちには高校生たちの「いま」があって忙しいことも重々承知しています。来年度以降もこの授業は続きそうなので、森高校の先生とも対話しながら、じっくり取り組んでいきたいと思うのでした。
(文責:原田泰)

2022年1月30日日曜日

武蔵美×森町 地域実践プロジェクト(2022/01/30)

第7回木育森育楽会2022(01/29−01/30)オンライン開催

「木育のウラ(01/30) 第3部 木育・森育の未来はどっちだ? Part3」にて、北海道森町プロジェクトチームも発表しました。
森町での最終発表、武蔵美での最終プレゼンと、驚くべき進化・深化を遂げてきた学生たちの提案と発表がさらに進化していました。もう、泣くしかありません。



ぜひじっくりご覧ください。

2022年1月28日金曜日

森高校「リビンングデザイン」授業支援⑨

2022/01/28 13:25-15:15

今日の授業は、生徒自身がデザインした家具の組み立て作業です。
森町地域おこし協力隊の木村さん(キムキム)が、年末年始の時間を使って、生徒たちのスケッチから図面を起こし、データ化し、ショップボットで切り出し、仮組みできちんと組み立てられることを確かめ、今日の教室に運び込む、という苦労の上に今日の授業は成り立っています。


・まずはバリ取り

生徒たちには、できれば板材から各部品を切り出す作業も体験して欲しかったところですが、活動を授業の枠組みに収めねばならず、材料が既に切り出された状態からのスタートです。
NCで切り出した板材は切り抜いた部分がボサボサしているので、これをヤスリで磨いて整える「バリ取り」が必要です。
今回用意したサンドペーパーは、80番、120番、240番、320番の4種類。荒い目から順に使って、材料の表面を整えていきます。サンドペーパーを使うときは、手で直接擦り付けるのではなく、木片などに巻いて、平面を作って擦っていくのがポイントです。

生徒によって作品の大きさも部品数も違いますが、概ね授業の前半でやすりがけは終了しました。

・後半は組み立て作業


休み時間を挟んで、後半はまずは木村さんから道具の使い方の説明を受けました。今回は、木工用ボンドと電動ドリルを使ったビス留めで組み上げていきます。
実は、木村さんが仮組の時に下穴を空けてくれているので、組み立てもそれほど苦労なくできたと思います。とにかく怪我なく、安全に、順調に作業は進みました。

・組み立て完了

出席者全員の家具が組み上がったところで授業終了時間・・・。かたち、大きさはイメージどおりだったかな?コメントをもらう間も無く、生徒たちは次の授業へ。いたしかたない。
次回はとうとう最終回、塗装して仕上げるところまで頑張ってもらいます。
(文責:原田泰)

2022年1月14日金曜日

森高校「リビンングデザイン」授業支援⑧と⑨の間

森町地域おこし協力隊の木村くん(キムキム)が、森高生たちがデザインした家具を、スケッチに基づいて図面データ化して、切り出し、仮組みしてくれました。
これで生徒たちは、次回授業で組み立て作業に入れます。キムキム、ありがとう!
本人は、ショップボットの練習として勉強になりました!と言ってくれましたが、大変でしたよね?お疲れ様でした。そして授業後半、よろしくお願いします。
(文責:原田泰)


2021年12月20日月曜日

森高校「リビンングデザイン」授業支援⑧

2021/12/20 08:50-10:40

今日の授業は、株式会社ハルキさんを訪問し、自分たちがデザインした家具が、一枚の合板からどのように切り出されるのかを見学に行きました。今日のファシリテータはハルキの鈴木さん(すーさん)と地域おこし協力隊のきむらくん(キムキム)です。

・パネルから家具のパーツを切り出す

ShopBot(ショップボット)という木材加工専用CNCルーターで、大きさ910mm×1820mm、厚さ12mmのトドマツの合板から材料を切り抜いていきます。
今日は時間の都合で、1枚のパネルに配置できた生徒2人の作品分だけ切り出すところをデモンストレーションすることになりました。
ドリルの先が、あっという間に材料の輪郭線を描いていきます。
切り出し終わったパネルでは、プラモデルのように各パーツがタブで周辺とつながった状態になっています。これは加工中に材料が台から外れたりズレたりしないためです。ですから、最終的にパネルから材料を切り離す作業は、人の手によります。
レシプロソーという電動ノコギリで、材料を切り離す体験もしてもらいました。

・タブを切り取る

今日の目標であるタブを取り除く作業は、森のデザインラボに移動して行いました。
地味で手間のかかる作業ですが、家具がきちっと組み上がるためにはとても重要な工程です。
しかも、生徒たちはこういう作業は嫌いではなさそう!? 黙々とペーパーをかけていきます。
仮組みしてみたところ・・・いい感じですね。

早く自分のデザインした家具を組み立てたいところですが、お楽しみは次回、年明けの授業までお預けです。生徒の皆さん、ここまでの体験の感触を忘れないでいてくださいね。
(文責:原田泰)